「麦代餅」というちょっと変わった名前のお餅があります。
田植えや麦刈りの間食として重宝されているお菓子です。
昔は田植えの作業も手作業だったので、三時のおやつにこの麦代餅をあちこちの
田んぼに配達されていたそうです。
で、農繁期の終わりにまとめてこのお餅の代金として麦(お餅1つに対して麦5合)
を受け取っていたそうなんです。
麦と交換だから「麦代餅」なんです。
なんだか、ずごくほのぼのとした物々交換ですよね。
ちなみに農作業の合間のおやつは麦代餅2個だったそうです。
この麦代餅、結構大きいんですよ~。
これを間食で2個というのは、やっぱり田植えにしても麦刈りにしても重労働なんだなあ
って思います。
その合間の「麦代餅」、美味しかったでしょうねえ。
さて、この麦代餅。味はどうかというと甘さ控えめの非常に上品な味です。
中の粒餡は昔ながらのおくどさん(かまど)にクヌギの割り木を燃やしてじっくり炊き
あげられたもので、この餡は本当に美味しいです!
この美味しい麦代餅をきれいなお庭を観ながら食べるのは格別な気分です。