銀閣寺近くの鹿ケ谷通りにある「喜み家」さん
豆かんで有名なお店です。
こちらに初めてお邪魔した時、看板商品の豆かんを頼むつもりでした。
豆かんというのは東京浅草の「梅むら」さんがお客さんに豆と寒天だけの甘味が
食べたいと言われて作られたのが始まりと言われています。
「豆」と「寒天」だけで食べたいと言われるということは、余程梅むらさんの豆と
寒天は美味しかったのでしょう。
「豆」と「寒天」と「黒蜜」だけというシンプルな構成だからこそ逃げ場が無いんです
よね。
そんな「豆かん」が看板商品ならば、「豆かんを食べよう!」と勇んで行ったの
ですが・・・
私・・・「あんこ」が大好きなんです!(≧▽≦)
あまりに「あんこ」が美味しそうだったので誘惑に負けて「あん豆かん」にしてしまいました。
その決断は大正解でした!
めちゃくちゃ美味しいんです。あんこが!
「何故こんなに美味しく感じるのか?」
とにかくあまりに美味しかったので、お店のご主人(ご姉妹で経営されています)に
「このあんこ、めちゃくちゃ美味しいですね!特殊な作り方されているんですか?」
と思ったまま尋ねてみました。
すると、こちらの「あんこ」は塩分を他の店よりも微妙に多目に入れられているとの
ことでした。
京都の甘味は関東の人にとっては甘いと感じるところがあります。
京都の方に伺うと、あの甘さこそが京都の甘味だと仰る方も多いんです。
(京都の有名なあんみつ屋さんは結構甘いところが多いです)
こちらのご主人は関東のご出身なんです。(私もそうなんですが)
ですから、この「塩気のある甘さ」に反応したのかもしれません。
もちろん京都の方でもこちらの大ファンという方は多いので、甘くても甘さ控え目
でも美味しいものは美味しいということなんでしょう(^_^)
そして、赤えんどう。
さすが「豆かん」を看板商品にされているだけあって粒の大きさといい、炊き具合
といい超一流です。
味も塩気がちょうど心地良い感じです。
赤えんどう豆のような農作物は見た目が同じでも炊いてみると収穫年や場所に
よって違いがあり、それを見ながら炊くのが大変なんだそうです。
毎日豆を炊いているとその微妙な差も感覚的に判るんだそうです。
寒天と黒蜜もさっぱりしていて、「ああ、確かに豆と寒天だけで食べてみたい」
と思った方の気持ちも判るなあと思ってしまいます。
こちらのお店はお茶を入れて頂けるタイミング等さりげない丁寧な接客も人気
の理由だと思います。
銀閣寺の帰りに是非寄ってみて下さい。本当に美味しいです(^_^)
喜み家 (きみや)
京都府京都市左京区浄土寺上南田町37-1
075-761-4127