わらび粉道

●本物のわらびもちを訪ねて

「わらび粉の名産地は?」

と聞かれた場合、みなさんは何処だと思いますか?

「南九州」と答えた方はかなり詳しいですね。
今は国産のものはほとんどが南九州です。
奈良県産もあると思いますが今ではかなり少ないと思います。

「中国?」と答えた方はある意味正解ですね(笑)
わらび粉はその生産工程が恐ろしい程手間がかかるのですが、海外産は
そういった作業を薬品でやってしまうので安いんです。
名産地ではないですが、生産量から言うと一番かもしれませんね。

 

では、どこが一番なのか?

私的にはわらび粉でナンバーワンは「飛騨(岐阜)」なんです。
いや、「飛騨(岐阜)だったんです」

京都の某有名わらびもち店でお話を聞いたところ今でも岐阜産のわらび粉
も使用していると伺って驚愕しました。
岐阜産は今はほとんど無いはずだからです。
(足りない分は南九州のものを使っていると言われていました)

しかし、さすが京都の有名店。今でも岐阜産を使用されているとは・・・
道理で美味しいわけだ( ̄▽+ ̄*)

 

以前、私はどうしても飛騨のわらび粉で作った本わらび餅が食べたくて、
飛騨のわらび農家を探したことがあります。
自分でも本当に暇な人間だと思います。

結果は以下の通りでした。

(旧)朝日村秋神 → (現)高山市朝日町秋神 (廃絶) 
(旧)高根村日和田 → (現)高山市高根町日和田 (廃絶)
(旧)清見村村内 → (現)高山市清見町 (廃絶)
(旧)神岡町山之村 → (現)飛騨市神岡町山之村 (廃絶)

つまり、今は飛騨でわらび粉を生産している農家は無いのです!
(注:私の調べた範囲の話ですので、他に生産されているかもしれません)

日和田の方は平成11年までは生産されていたそうです。
山之村の方は2005年頃に挑戦されたそうなのですが、現在は諦められて
しまったとのことでした。

それだけ大変なのです。わらび粉というものは!ヽ(;´Д`)ノ

 

生産者の多くが故人となられており、聞き取りできる方はごく少数のみと
なってしまっていますので、詳しくは判らないのですが・・・。

 

そんな中で驚きの文献を入手しました!Σ(゚д゚;)

なんと手書きでかかれた13ページにわたる、まさに「わらび粉バイブル!」

わらび粉の歴史、作り方、わらび堀りの歌からなんとわらび農家の1日の日課表まで
載っています!

朝3時に起きて夜10時半に寝るまで1日中働かれています!
本当に激務ですΣ(゚д゚;)

 

それにしても、こんなに熱いわらび粉に関する本は生涯初めてです!

VIVA WARABIMOCHI!

いつかまた飛騨産の本わらび餅が食べられる日が来ることを祈ってます!

 

巷には「本わらびもち」と言いながら甘藷デンプン99% わらび粉1%というような
ものも販売されていますが、やはり「本わらびもち」と名乗るからには本物のわらび粉
100%で作って頂きたいと思ってしまいます・・・。

 

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