6月といえば紫陽花。
上生菓子で表現されるものは実物以上にそのもの
を感じさせるようなものがありますね。
この「朝のつゆ」も本当に自分が紫陽花に囲まれて
いるような錯覚に陥ってしまいます。
中山圭子さんの「和菓子の世界」をみてみると、紫陽花は「アヅ(集)アイ(藍)」からきて
いると書かれています。つまり藍色が集まったって意味なんですね。
嘯月さんの「朝のつゆ(紫陽花)」は薄紫色の小花(ガク)が集まった紫陽花に露が降りた
イメージが伝わってきます。
このきんとんを半分に割ってみると・・・。
紫と白のきんとんが丁寧に何重にも重ねられているのがわかります。
この舌の上で溶けて無くなるよう程繊細に作られたこなしを丁寧に重ねられたきんとん。
贅沢ですよね~。
● 「嘯月」の上生菓子
岩根のつつじ | 花あやめ | 軒端の月(焼わらび) |
新緑とつつじをイメージした きれいなきんとんです。 |
白餡を外郎生地で包んだ 上品な甘さの和菓子です。 |
本来のわらび餅。 中の甘さ控えめの漉し餡と わらび餅の相性が最高です。 |
朝のつゆ(紫陽花) | 葛焼き(餡) | 落し文 |
朝つゆの降りた紫陽花をイメージ したきんとんです。 |
武者小路千家の四代・直斎さんが好んだといわれる葛菓子です。 | 他人にばれないように伝えたい人の近くの路に落とした手紙をイメージした上生菓子です。 |